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2011年12月25日

『ふるさとの顔 “クワイ”』(情報マガジン Vol.326 2012年1月号より)

内容

お正月といえば、「おせち料理」ですね!師走に入る前からおせちのことで頭がいっぱいだった私ですが、つい最近、おせちの定番ともいえる「クワイ」について衝撃的な事実を知りました。それは、「クワイ」という食材が世間一般には認知度が低く、若い世代では単語さえ聞いたことのない人がいるということです。我が家では、おばあちゃんがよくクワイ料理をつくってくれましたし、小学校の給食メニューとしてもおなじみでした。
ここまで読んでいただいた方の中にも、「クワイ?」と頭の中にクエッションマークが並んでしまった方もいるはずです。そんな方のために、「クワイ」(慈姑)について簡単にご説明します。「クワイ」は、中国原産のオモダカ科の多年草で、見た目は里芋に似た球形です。主に中国と日本で食用として水田で栽培されており、日本では、勢いよく芽が出ることから縁起物としておせち料理に用いられます。おせちでは、煮物として登場しますが、素揚げやチップスにしても美味しくいただけます。
さて、この「クワイ」ですが、あらためて調べてみると、実はわたしのふるさと広島県福山市が生産量日本一でした。なるほど、暮らしのなかに「クワイ」があふれていた訳です!あたりまえに存在していた食材だけに、気に留めることもありませんでしたが、全国シェアの8割も占めていたのです。そしてさらに驚い
たのが、現在では、市の環境問題を身近に考えてもらうためのイメージキャラクター「くわいちゃん」として活躍していることです。まっすぐ伸びた芽でエコな情報をキャッチし、みんなの心にエコの芽が出るようにと、啓発活動に一役かっているそうです。また、最近話題のゆるキャラとしても注目を浴びており、この日記を読まれた方には、ぜひネット検索をしていただきたいところです!
こうして今回、ふるさとの隠れた特産物を再発見し、さらにそれを利用した新たな取り組みを知ることができたわけですが、とても温かく力強いエネルギーを感じました。地域のなかでそこに住む人々の暮らしに根付いたものがひとつの「シンボル」となり、新たな地域活性の活動につながっていく。どこかボランティアにも通ずるところがあるように思えます。千代田区にもこれまでに育まれてきた財産がたくさんあります。それらが、より良い千代田づくりに活かされるよう、私たちもボランティアセンターとしてお手伝いさせていただきたいと思います。(もりた/ボラセンジャー・スイートオレンジ/November.28.2011)

◆ちよだボランティアセンター情報マガジン「ボランティア」
 Vol.326 2012年1月号(2011/12/25発行)より

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