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2009年12月28日

「日本橋川・神田川で投網見学会」乗船同行記

内容

ボラセンジャーグリーンの土橋です。
「日本橋川・神田川に清流をよみがえらせる会」は、日本橋川・神田川の浄化に努め、将来は“泳げるような川”に再生復活することを目標として結成されたNPO法人です。
これまでもEM菌団子投入や川の景観調査など様々なイベントを通じ、地域の人々に対し環境問題に対する理解啓蒙活動を通じ、社会貢献活動に多大なご協力をいただいてきています。
今回は、11月20日午後「日本橋川・神田川で投網見学会」と題し、二つの川を船でめぐり、景観調査と魚の生息調査をしました。 千代田社会福祉協議会からは二名が参加し、同行乗船しました。当日は、寒くもなく暑くもなく、晴天に恵まれ、十数名が新三崎橋から釣り船に乗船し、投網船と共に日本橋川を出発しました。
「神田川船の会」の代表林福松さんの案内で、橋の下や護岸の石垣等を通過するごとに、名調子の歴史や謂れを聞きながら、誰ひとり船酔いすることもなく、まず最初の調査箇所の千代田区役所護岸へ到着し、ここで投網調査の第一投目。一同大物を期待しながら固唾を呑んで投網船の船頭さんの姿を見守っていました。船舳先に立った船頭さんの肩に担いだ投網が、いったん手から放たれるとパラシュートのようにきれいに開いて川の中へ投げ込まれ、ゆっくり引き上げていく網の中から沢山の小魚がこぼれ落ち、船の中にあがった時は落ち葉が数枚。一同から「あーー」というため息の声が聞こえます。 そして、場所を移動しながら、神田川と隅田川の合流点の投網第7投目。投げる姿と大きく広がると網の美しさには「さすが職人技だ」と感嘆の声があがります。そして、網を引寄せていく船頭さんの顔が誇らしげに笑顔となりました。魚が入ったか?と固唾を飲んで待つ一同の目に銀色に光るものが映り、引き上げてみると見事大きなスズキが二匹と雑魚が一匹入っていました。乗合船から見ていた皆さんは大興奮し拍手、改めて魚の生息を確認しました。東京スカイツリーの建設現場を遠めに見る吾妻橋付近まで行き、船は引き返し出発地点へ向かいました。聖橋付近で打っている時、御茶ノ水駅ホームから大勢の方が覗き込むようにして見学されていました。その後数回投網を試みましたが、一度だけ大きな鯉が入ったようでありましたが、網を破って捕り逃がしてしまい、残念の声がしきりに聞こえました。と言う訳で、本日の獲物はスズキ二匹と雑魚一匹。網捕り魚をみんなでお刺身にと思いきや、生息実態調査なので、御茶ノ水駅付近でリリースしました。
エコ・ピープル(環境社会検定合格)の資格を持つボラセンジャー・グリーンですが、日本橋川・神田川を約3時間かけて船から投網を見学して、実際にかなり多くの魚が生息していることが確認でき、白魚や人が泳げるように、さらにきれいに浄化された川に戻ることを願ってやまない気持ちが強くなりました。

    環境問題の理解啓蒙運動とかけて  投網と解く
       その心は  なんと言っても広がりが肝心です。

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