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2010年5月25日

『桜の花びら散るたびに… 』(情報マガジン Vol.307 2010年6月号より)

内容

 息子がこの春小学校に入学しました。私が子どもの頃は入学式に合わせて桜が咲いたので、桜には出会いのイメージがありました。でも今は地球温暖化の影響で入学式には散ってしまうため、桜といえば別れのイメージになってしまいました。
 そんな別れのイメージのついた桜を見ると、私には思い出すエピソードがあります。
十数年前、私は社会福祉士という国家資格を取るため専門学校に通っていました。その同級生の中に私と同じ年の女性がいました。彼女は都内の音楽大学のピアノ科を卒業したお嬢様でしたが、同い年ということもあって気が合い、いろいろと話をしました。
 ところで私が小学生の頃、同級生にとてもピアノの上手な女の子がいました。音楽の授業や学芸会ではいつもその子のピアノに合わせて歌を歌いました。性格もよく勉強もできる子で、クラスの男子にとても人気のある子でした。その子とは別々の中学校でしたが、中一のバレンタインデーにチョコレートをもらいました。しかし、それ以来会うことはありませんでした。
その後、風の噂でその子が音楽大学を出たことを知りました。そこで専門学校の同級生である彼女にその子のことを尋ねてみました。すると彼女はとてもビックリして、その子とは大親友で今でも会っている、といって目を丸くしました。私もビックリしましたが、小学校の頃のことを話すと早速連絡を取ってくれました。
数日後、私と彼女とその子は居酒屋でお酒を酌み交わしていました。小学校の同級生と十数年振りに再会してお酒を飲むなんて、まるでドラマの一場面のようだなどと話しながら、互いに当時のあだ名で呼び合い、昔話に花を咲かせました。
すっかりいい気分になった二人は仲立ちをしてくれた彼女と別れ、卒業した小学校に向かいました。真夜中の小学校は門が閉じられて真っ暗でしたが、酔った勢いで門をくぐり校庭に入りました。「ここは当時のままだ」、「あそこはこうだった」などと盛り上がり、みんなで作った卒業制作を発見した時には感動が湧き上がりました。そして私はその子を家まで送り、再会を期して別れたのです。
さて、みなさんはその後のストーリーを想像されることでしょう。お聞きになりたい方はぜひちよだボランティアセンターまでお越しください。(かたくら/ボラセンジャーアイボリー/March.3.2010)

◆ちよだボランティアセンター情報マガジン「ボランティア」
 Vol.307 2010年6月号(2010/5/25発行)より

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