お知らせ

2011年10月25日

Vol.9 金坂 益宏 さん(車いす体験アドバイザー いっぽ)

プラスボランティア vol.9

千代田区内学生のボランティアのきっかけづくり。 ≪夏休み体験ボランティア in ちよだ≫

きっかけは新聞記事
以前、住まい近くの墨田区内で手話のサークルにちょっと入っていたことがありましたが、「ボランティア」と言えるほどの活動はしておらず、そのサークルも仕事の関係で疎遠になっていました。そんな時、一般新聞でたまたま見つけたちよだボランティアセンター主催『福祉体験アドバイザー講座』の募集記事。車いすを主に扱う講座で、土曜日に4回の開催。「これならなんとかなるかな?」そんな軽い気持ちで講座に参加しました。

講座を受けた仲間と共にグループを立ち上げ
講座を無事終了した時、担当職員から「皆さん、お疲れ様でした。これで終わってしまってはちょっともったいなくないですか?せっかくこれだけのものを勉強されたのですから、もしよろしければ、何かサークル的なものを作ってボランティアされてはいかがでしょうか?」というお声掛けがありました。「ああそうだな。」「それもそうですね。」という話になり、「じゃあ、やってみましょうか。」と、その年の4月に「いっぽ」が立ち上がりました。

教える側が気づかされる
いっぽで中心的な活動は「車いす体験講座」です。講座に参加される方は小学生から社会人まで幅広いのですが、とにかく「体験」してもらわないことには始まりません。座学は危険なことやブレーキ等、ごくごく簡単なことを教え、あとは実際に体験し、気づいてもらうことがメインです。車いすって不便だ、結構便利だ、道の段差や傾斜は大変だ、など、感じてもらうことは何でもよいのです。必ず終わった後に、振り返りの時間を設けていますが、体験された方は気づきがとても多く、時には「なるほどな」とこちらが逆に気づかされることもあります。

グループとしての成長も目指したい
現在、私が初めに受講した講座を自分たちで企画して何回か開催しています。次回は来年開催する予定です。新しい人が入ってこな
いことには後に続かない、もっと輪を広げていきたいです。また、現在活動しているメンバーと共に改めて車いすについて学び、自分たちの教え方、心構えを原点に戻って確認、ばらつきのない教え方を目指し、スキルアップもしていきたいと思っています。

かねさか・ますひろさん
昭和27年墨田区生まれ。中学・高校・大学と千代田区内の学校に通い、就職した後も仕事の関係からたびたび千代田区に通っている長年の「千代田昼間区民」。今注目の「東京スカイツリー」の近くにお住まいで、天気によって表情の変わるツリーを背にして、千代田区に通っておられます。

車いす体験アドバイザー いっぽ
障がいのある方にも優しい環境を願い、学校の福祉授業や企業の福祉講習会等において、車いす体験のアドバイスを行い、福祉やボランティア、社会環境を考えるキッカケづくりを推進しています。
【定例会】
毎月第二土曜日に、ちよだボランティアセンターにて開催
【ボランティア募集】
一緒に活動を行ってくれるボランティアを募集しています。
【年会費】1,000円
※詳しくはちよだボランティアセンターにお問い合わせください。
HP:http://www.ippoc.com/