モアナ梨江さん(スパリゾートハワイアンズ・ダンシングチーム「フラガール」リーダー)
special!インタビュー
~笑顔で前へ!~
2011年3月11日に起きた東日本大震災は、人と人とのつながりや地域の絆をあらためて考え、その大切さを再認識することになりました。2年半の時が経った今、当時から現在までのお話を福島県にあるスパリゾートハワイアンズのダンシングチーム「フラガール」(以下チーム)のリーダー、モアナ梨江さんに伺いました。
-夢を叶えてフラガールに
もともとすごく踊りが好きで、小学校3~4年生の頃に家族でハワイアンズのポリネシアンショーをみて衝撃を受け、自分もこんなステージで踊りたいと思ったのが、フラガールになったきっかけです。それからずっとステージで踊りたいと思っていて、就職する時に、やはりここ(チーム)が一番という思いがあったので、チャレンジして夢を叶えることができました。-映画フラガール
私たちが入社した頃は、今ほどそんなにショーを見ることが目的のお客さんの入りが良くなかったんです(笑)。2006 年に映画が公開されてからは、本当にたくさんの方に足を運んでいただいて、「フラガール」と呼ばれるようになってきました。(映画の中で南海キャンディーズのしずちゃんが演じた役は、モアナ梨江さんがモデル。)その当時、レッスンの時に監督さんが私をみて、 こういう大きい人(モアナ梨江さんの身長は173cm)も入れたいと思われたようです。自分がモデルと聞いて、不思議な感じがしました(笑)。−そして、東日本大震災
地震が来た時は、ショーが終わって、お昼ご飯を食べる準備をしていました。揺れが来て、「地震だ」と思ったら、楽屋から警報が鳴り響いて、どんどん揺れが強くなって。ドアを開けて外を見たら、今まで見たことがない光景が目に入ってきました。その後、私たちは自宅待機になりました。−踊りたいという気持ちから、全国きずなキャラバンへ
自宅待機中にチームの中からも「踊りたい」という意見が出てきて、“フラガール全国きずなキャラバン ”※1という活動につながっていきました。
レッスンが再開した時の気持ちは「嬉しい」の一言でしたが、でも、これからどうなるか先が見えない状況の中でスタートしたのですごく不安もありました。避難所や全国各地を周ると決まった時には、一人ひとりの状況を把握しているわけではないですし、避難所=被災者の生活の場でもあるので、そこに衣装を着て、にこにこして踊っていいのかなって。自分たちも地震を経験していたので、本当に喜んでもらえるのか不安だらけでした。でも、いざやってみると、被災者の方からすごく喜ばれて、みなさん笑顔と拍手で迎えてくださいました。自分たちが励まさなければならないのに、逆に励まされて背中を押された感じでした。自分たちが動けばきっと前進できると強く思えた瞬間でもあったので、そこで自信がつきましたし、笑顔になれるようにという気持ちがどんどん強くなったように思います。−「福島」でのボランティア活動
自分たちが震災を経験して、ボランティアの方であったり、周りの人たちの支援というのは、すごく自分の心に響きました。私たちが見えない所でも活動されている方もたくさんいらっしゃって、本当に「感謝」というひと言です。「福島」といったら、原発事故もあったので、当時来る方はあまりいませんでした。そういう面も気にせず、福島に入って「何か手伝うことはないか?」と言ってくださる方に、たくさんお願いしてしまっていたので、その方々のためにも自分たちは強く生きなきゃいけないと思いましたし、復興に向けて頑張っていきたいという思いもあります。
そういう活動をしてくださった方がいるからこそ、被災地の人も元気に笑顔でいられるというのもあるので、ボランティアの皆さんには「ありがとうございます。これからも応援よろしくお願いします。」と伝えたいです。−ご近所さんを知らない??
The polish on have which ordered tuzen canadian pharmacy was of and hot order, improved it regular you and. Little the my turn cortico-steroid and bra, keep down am far perhaps?田舎だったので子どもの頃から、近所の人が集まって盆踊りの練習をしたり、イベントを通して地域の人と関わりがありました。
今は “個人個人”という考え方がやっぱり強いと思います。そうではなくて、もっとオープンに心を開ける環境があってもいいと思います。最近は、竜巻とか自然災害が多いですし、いざ何かあったら、ご近所とのつながりがあることで助け合いの気持ちもまた強くなると思います。−「チーム」と「地域」は似ている
自分がチームの中にいて団結する気持ちというのは、重要になってくると思っています。普段から相手を思いやったり、信じる気持ちが大切です。
チームも地域も、いろいろな人たちの考え方があって、意見もそれぞれあります。その中で、1つでも共通の目標、たとえば「いい地域(チーム)にしたい」ということがあれば、言葉がなくても自然に気持ちが通じあって、集まってくると思います。そういうことが、大切だということを震災で学びました。ご近所の方と笑顔で楽しく生活していけたら、皆が幸せに楽しく暮らせると思います。-これから
前進するしかないという感じです。笑顔でいることが一番幸せ。窮地に立たされても笑顔で進むっていうことは大切だと思いました。「笑っていればなんとかなる」じゃないですけれども。もあな・りえ さん
本名:大森 梨江
出身:福島県双葉郡双葉町
●役職:スパリゾートハワイアンズ・ダンシングチーム「フラガール」リーダー
●略歴
2004年 常磐音楽舞踊学院第40期生として入学
2009年 ダンシングチーム「フラガール」サブリーダー就任
2012年 ダンシングチーム「フラガール」リーダー就任。
ソロダンサーとしてデビュー※1 “フラガール全国きずなキャラバン”とは、
2011年5月3日にいわき市内避難所への慰問公演を皮切りにスタート。福島県内や東北各県の被災地、長野県北部大地震の被災地、県内外や首都圏の避難所、いわき市の親子都市・宮崎県延岡市や兄弟都市・秋田県由利本荘市、九州や中国地方の炭鉱ゆかりの地、復興を遂げた神戸市や広島市など、全国各所で巡回公演を行いました。
最終公演となった同年10月1日、2日の「いわき復興祭」まで、訪問先は全国26 都府県に韓国ソウル市を含め125か所、公演回数は247回に上りました。おしらせ
福島県いわき湯本温泉の豊富な湯量を活用した大型温泉テーマパーク“スパリゾートハワイアンズ ”。館内には一年中常夏のプールゾーンや様々なスパやお風呂が満載。フラガールによる迫力満点のポリネシアンショーも楽しめます。宿泊施設も併設しており、宿泊者専用無料送迎バスも東京駅ほか都内 3カ所から毎日運行中。
◆施設名:スパリゾートハワイアンズ
◆住所:福島県いわき市常磐藤原町蕨平50
◆TEL:0246-43-3191
10月は「東京都民感謝月間」実施中
10/1~10/31まで、東京都在住であることが確認できる証明書(免許証など)を入場券購入時に窓口に提示すると、日帰り入場が割引になります。詳しくは要問い合わせ。[つなげよう!みんなの手 情報マガジン『ボランティア』×『ご近所かわらばん』合体号(2013年10月発行)掲載]
◎当記事の誌面掲載版は下記PDFにて読むことができます。
- プラスボランティア モアナ梨江さん(1)(pdf)
- プラスボランティア モアナ梨江さん(2)(pdf)