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2012年1月25日

Vol.12 中田 美弥子 さん(グループあいあい)

プラスボランティア vol.12

内容

ボランティアグループの立ち上げ
30年以上も前のことです。子育てが落ち着いた時に、ちよだ社協主催の朗読講習会を受講したのがきっかけで社会福祉協議会(社協)と関わりを持ちました。その受講生で「朗読研究会ちどり」を立ち上げたのがボランティアとの出会いです。

ある時、社協職員から…
ある時、息子が卒業した小学校に通う、障がいのあるお子さんの送迎をお願いできないかと社協職員から連絡がありました。先生、PTA、友人と相談の上、みんなで順番に送迎することにしました。当時はそのような子どもをケアする制度が整っていなかったので、ボランティアで対応するしかありませんでした。しかしその子を小学校に通わせたい一心で、みんな協力しました。その方たちとは今でも連絡を取り合うほどの仲です。

ボランティアを続けてきた理由
私は家族からおっちょこちょいと言われます。でも困っている人がいるとつい助けたくなってしまいます。それは人が好きだからだと思います。ボランティアをする人たちは魅力的な人が多いです。考え方の合わない人と一緒になることもありますが、それはその人の個性だと思っています。
また、長く続けられるのは家族の理解があるからです。ボランティア活動で家を空けることも多いのですが、私が家にいないと静かでいいと言っています(笑)。

ボランティアの魅力
いろいろなグループに所属していますが、高齢者や障がい者のみなさんから教えられることが多くあります。ハンディがあってもしっかりと自立して生きている姿はとても勉強になります。どのグループも支援する側される側という関係ではなく、ともに活動する仲間という関係です。みんなとても優しい方ばかりで、つらい時や苦しい時も励まし合っています。仲間に励まされるとまた頑張ろうという気持ちになります。

これから目指していること
「グループあいあい」が行っているガイドヘルプの活動をもっと広げていきたいです。視力障がいのことやガイドヘルプのことをもっとたくさんの人に知ってもらうため、あちこちで活動していきたいのですが、メンバーが高齢化していてなかなか進みません。若い人たちにもっと参加してほしいと思っています。

ボランティアを始める方へ
気持ちがあれば難しいことではありません。相手の立場に立って行動するのはどのボランティア活動も共通です。「グループあいあい」は視力障がい者を対象としているので、その方を理解したいという気持ちがあれば大丈夫です。わからないことは相手とのコミュニケーションから学んでいけばいいことです。若い方たちにはもっとボランティア活動をしてほしいと思います。きっかけがあれば誰でもできることなので、ボランティアセンターにはそのきっかけづくりをたくさんしてほしいと思っています。

なかだ・みやこさん
神楽坂生まれの麹町育ち。区立番町小学校の卒業生。戦時中は集団疎開で山梨へ。その後区外で過ごすも出産後再び千代田へ。いくつものボランティアグループに所属し活動を続けるスーパーウーマン。

グループあいあい
視力障がいのある方も、ない方も一緒になって楽しめるお出かけプログラムで交流を深めようという主旨で設立されたグループ。アイマスク体験やガイドヘルプ体験などの体験交流の場も提供しています。年会費1,000円

問い合わせは
ちよだボランティアセンターへ