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2015年8月25日

「抹茶の会」で介護を文化に

内容

7月24日(木)午後、一番町のいきいきプラザ内で抹茶の会が催されました。抹茶の会代表の天津敏子さんの指導の下に、近くの女子中高生ボランティアが、一番町特別養護老人ホームの利用者10人余りに、抹茶を点てておもてなしをするというのです。全員、学校で茶道を学び、夏休みの宿題として「夏休み体験ボランティアinちよだ2015」に応募した中高生です。

会の始まりは、中高生が介助しての会場への移動。慣れない車いすを動かす介助に初めのうちはおっかなびっくりでしたが、廊下を進めているうちに打ち解け、席につく頃には笑顔で談笑するまでに。

もてなされる高齢者の方々は、楽しそうに孫のような中高生と話しながら、車椅子のままテーブルを前にして抹茶をいただいていました。同施設の職員で、抹茶の会担当の大岡誠二さんの話では、月に1回開く「抹茶のおもてなし」を非常に楽しみにされている入居者が居られるということです。そのせいか、みなさん悠揚迫らず抹茶をふくまれていました。

ボランティアの女子中高生らは、介護施設に来たのは初めてということでしたが、高齢の方々と話ができて「良い経験になった」と口々に話していました。最初は、抹茶を点てるだけのボランテイア活動だと考えていたようですが、茶道を心から楽しむ高齢の方々の元気な姿を見て、抹茶の効果がわかったようでした。

茶道には、男性がたしなむものとされてきた長い歴史があります。しかし第二次大戦後は、茶道を自由に楽しむ女性が現れ、最近では男女比が逆転したともいわれています。今、そんな人びとが、形にとらわれずに抹茶を楽しむ場を広めだしているのです。千代田区でも抹茶を楽しむ女性は増えていますので、この会のような「新機軸」が、これからも芽吹いてきそうです。

(文:旭 勝臣/写真:西田 滋)

*ボランティア記者レポートは、ボランティアが活動の現場を取材し作成した記事です。メンバー随時募集中です。