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2013年7月25日

Vol.30 穂積 義央さん(アキバへ恋!)

プラスボランティア vol.30

内容

~秋葉原から世界に発信したい~

人の心に響くことをしたい
何かイベントがあるときにコスプレやパフォーマンスを自発的に行い、人を楽しませることが学生のころから好きでした。自分の中で、人を楽しませること=ボランティアでした。コスプレをしながら他に何かできないか模索していました。コスプレイヤーが世間により開かれた存在として、人の心に何か貢献できることで、ごみ拾いのような地道な活動から始めていけば、周りも認めてくれると思ったからです。
アキバ大好き祭り※1にボランティアで参加し、終わった後参加者と意見交換をして充実感を得ました。求めていたものを発見したような気がしました。仕事をして普通に生活しているだけでは得られない充実感でしたね。

なぜ秋葉原なのか?
秋葉原の事件※2などもあって、秋葉原に活気がなくなった時に、真っ先に始めたことがごみ拾いでした。意地で参加していた部分もありました。ゴミ拾いから始めて、活気のある秋葉原を再興させたいと思っていました。
誰もが小さい頃に触れてきたアニメなどのサブカルチャーの集まる街「秋葉原」からなら何か発信できそうな気がしました。特に秋葉原でなくてはならない理由はないのですけれど。縁みたいなものです。サブカルチャーについていろいろな意見があると思いますが、清掃活動をすることによって、メインカルチャーとサブカルチャーの橋渡しみたいな役割ができたらいいなと思っています。

これから歩む道
サークルメンバーのモチベーションは様々です。一種のパフォーマンスとして捉えているメンバーとボランティア活動として認識しているメンバー間の温度差はあります。街の人たちにボランティア活動として認めてもらうために、地域の方々への挨拶は必ずするようにしています。地域の方々が私たちの活動を見て感じていることを、活動にフィードバックしていくこと。地域の方々と一緒に街づくりをしていくことをメンバーで共有していきたいと思っています。今は清掃活動が主体ですが、メンバーと語り合う機会を増やして、楽しく自発的に活動できる企画を考えていきたいですね。
残念ながら、「アキバへ恋!」の活動から他のボランティア活動に結び付いた人って今のところいないんです。サブカルチャーの中で表現されるものを、実生活に還元するような活動にしていきたいと思います。いずれは秋葉原から、世界を変えるといった大きいことを考えています。

※1 「電気・電子部品街」「ものづくり支援の街」としての秋葉原の再興と「ポップカルチャーの聖地」としてのアキバ 昔と今そして未来への共存共栄”をテーマに開催される、秋葉原最大級規模の地域活性化イベント
http://akiba-df.com
※2 2008年(平成20年)6月8日に秋葉原で発生した通り魔事件。7人が死亡、10人が負傷した。

ほづみ・よしふみ さん
1978年千葉県生まれ。高校卒業後にお笑い芸人の道に進み、お笑いコンビ「ウェルダン」を結成。個の活動でコスプレパフォーマーとして、路上ライブなどで活躍。秋葉原のコスプレ清掃活動ボランティア団体「アキバへ恋!」代表。

アキバへ恋!の活動は、穂積さんのブログからも知ることができます。
http://ameblo.jp/welldonehozumi/

ガンダムのキャラクターに扮し、秋葉原の街を清掃する穂積さん