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2009年8月25日

『新聞屋さん、ありがとう』(情報マガジン Vol.298 2009年9月号より)

内容

我が家は夫婦共働きのため留守がちで、新聞屋さんには「5回目でやっとつかまりました。3か月分たまってます。口座引き落としにしませんか」などと言われます。確かに口座引き落としにすれば何か月分もまとめて払う必要もなくお互い楽でよいのですが、あえて手続きはとらないことにしています。なぜかというと、毎回集金時に新聞屋のお兄さんが“よいもの”を持ってきてくれるからです。“よいもの”とは、例えばトイレットペーパーだったり、洗濯洗剤だったり。
今回の集金は契約期限切れで年度更新が必要な時でした。
「また1年よろしくお願いします。」「う~ん、どうしようかなあ。」断る気はないけれど…
「○○園のプール入場券あります。」「○○ドームの招待券あります。」
おかげで先月はプロ野球と遊園地に子どもを連れて行くことができました。
昔は新聞屋さんに限らず酒屋さんや牛乳屋さんなどが御用聞きに来てくれました。そこで巷のうわさを流したり聞いたりして近所の情報を得ていました。「○○さん入院したんだって」「○○さんち、また子どもが産まれるみたい」、新聞屋さんや酒屋さんは地域の情報屋さんの役割を持っていたのです。
今はこのような話もなかなかできないご時世になりました。自然とご近所さんの口も固くなります。それ以前に隣近所同士の付き合いも希薄になり、御用聞き自体来なくなってしまいました。地域コミュニティの活性化は社会福祉協議会の使命でもありますが、自然発生的にコミュニティができていたひと昔前と違い、コミュニティをあえて作らなければならない世の中というのも少し寂しい気がします。
個人情報とコミュニティの問題はこれからますます難しい問題になっていくのでしょうし、我々社会福祉協議会職員もこの問題を解決するべくさまざまな事業を展開していく必要があると実感しています。
ということもあって我が家では今後も口座引き落としにはせず、新聞屋さんには毎回足を運んでもらい、コミュニティ再生について考えていきたいと思っています。
(かたくら/ボラセンジャーアイボリー/August.6.2009)

◆ちよだボランティアセンター情報マガジン「ボランティア」
 Vol.298 2009年9月号(2009/8/25発行)より

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