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2009年11月25日

『あっぱれ母ちゃん』(情報マガジン Vol.301 2009年12月号より)

内容

 私の母は団塊世代、今でいう「アラ還(かん)」世代ですが、まだまだパワフルなものです。
 2年ほど前から手話に興味をもち、母なりのペースで現在も続けています。
 そんな母ですが、手話検定5級に合格したことを皮切りに、手話のほか要約筆記も習うようになりました。手話は皆さんご存じのとおり。要約筆記とは、その場で話の内容を要約して聴覚障がい者に文字で伝える筆記通訳のことです。特に、役所や病院などの公共施設で必要とされているようです。
 母は、仕事もしているうえに、週に2回、(田舎なので)往復2時間もかけて手話&要約筆記を習いに行っています。そんなに体も強くないはずなのに、どこからパワーが湧いてくるのか。娘としても疑問に思っていました。
 本人曰く、「ボケ防止と、生涯続けられる何かを始めようと思っていたの。手話は体を使って表現するから楽しく学べるし、自分に合っていると思う。何も社会の役に立ちたいからではなく、自分のため。でもその結果、誰かの役に立つのであれば、それは嬉しいこと」と。
 たしかに、表情豊かに手話で会話をする母は楽しそうです。家族が解読できなくてもお構いなし。もしくは、強引に手話を覚えさせようと躍起になることもあります。
 ときには「勘弁して~」と思うこともあるのですが、夢中になれる何かがあるなんて羨ましいと思うことも、しばしばあります。
 どこまで手話熱が続くかわかりませんが、その姿に娘ながら「あっぱれ」印をあげたい気持ちです。(たいら/ボラセンジャーピーチ/November.3.2009)

◆ちよだボランティアセンター情報マガジン「ボランティア」
 Vol.301 2009年12月号(2009/11/25発行)より

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